学級がざわざわして授業が始まらない…叱る前に試したい、朝の一手

朝の会。あなたの話の後ろで、ひそひそ声が続いていませんか。

注意すると、いったん止まる。でも、また始まる。教科書を開かせるまでに、何分もかかる。——初任のころの私が、毎朝ぶつかっていた場面です。声を張って、注意して、ときには叱って。それでも、通らない。むしろ空氣が固くなる。

もし今、同じところで消耗しているなら、ひとつだけ、順番を変えてみてください。

叱って静かにさせる、の前に

私が長いあいだ勘違いしていたのは、「ざわざわ=静かにさせて抑えるもの」という思い込みでした。でも、朝のざわざわは、エネルギーが余っているサインであることが多いんです。

余っているところに「静かにしなさい」と蓋をすると、抑えたぶん、あとでどこかで噴き出す。だから私は、順番を逆にしました。先に、少しだけ発散させてから、授業に入る。

やることは、むずかしくありません。全員で声に出す活動を、数分だけ入れるんです。音読でも、簡単な計算を声に出すのでも、何でもいい。ざわつきの正体は、実は「余白」でした。子どもが黙っている時間があると、そこに私語が入り込む。だったら、全員に声を出させて、その余白を先に埋めてしまう。

私語をやめさせるのではなくて、私語が入る隙間を、なくす。この考え方に変えてから、朝がずいぶん楽になりました。ひとしきり声を出したあとのほうが、子どもはすっと座って、こちらを向いてくれます。

叱る前に、ほんの数分

「数分を捨てるなんて、もったいない」と思うかもしれません。私も、そう思っていました。でも、叱って空氣を固めて、その重い空氣のまま45分を進めるほうが、結局は時間もエネルギーも失っていた氣がします。

先に空氣を整える。たったそれだけで、そのあとの授業がすっと始まる日があります。少なくとも、私の教室では、そうでした。もちろん、うまくいかない日もあります。そういう日は、また観察に戻って、別の手を試す。その繰り返しです。

もし明日の朝、教室がざわついたら——叱る前に、数分だけ、全員で声を出す時間をつくってみてください。

もっとくわしく知りたい方へ

この「叱らずに教室の空氣を整える」考え方を、私は制空権と呼んでいます。ざわついた朝も、叱って固まったあとも、その場で立て直すための3つの道具と、空氣が取れたかどうかの見分け方を、noteにまとめました(おもしろ音読の台本集も特典に付けています)。

▶ 教室がざわつく朝に。叱らず、数分で立て直す3つの手立て(note)
https://note.com/onichangto/n/nbc748db826c5

「自分のクラスでどう試すか」を相談したい方は、公式LINEやオープンチャットもあります。一人で抱え込まずに、よければどうぞ。

・みんなで相談・情報交換(オープンチャット)
https://line.me/ti/g2/7F4-PLXxZn7X0WgnU-6ATDgu8giCncr1xUygpg?utm_source=invitation&utm_medium=link_copy&utm_campaign=default
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